仁義なきドリンキングセッション 第2話 by 量産型ボン太くん
両軍による一斉攻撃が開始されると、早くも戦力の差が出始めた。共和国軍側が押され始めたのだ。
元々島を制圧するべく編成された艦隊なので主力戦艦並びに巡洋艦を上陸部隊の支援にまわしていたのである。
そのため帝国軍の艦隊に対しては空母による攻撃を予定していたが帝国軍は用意周到に艦隊を配置していた。
島影を利用して接近してきた帝国軍の駆逐艦が一斉に共和国軍空母部隊に攻撃をかけるが、砲撃力の不足している共和国軍空母部隊は苦戦を強いられていた。
二二〇〇時 【スイートポテト】艦橋
「まさかこれほどの戦力を集結させていたとは…。大佐殿、例の船を投入しますか?」
参謀のカリーニン少佐の質問に対しテッサが答える。
「まだです。ここで投入しても大して意味がありません。それより先行している艦に、じょじょに後退するように伝えてください。」
「了解しました。」
二三〇〇時 【レバニラ】艦橋
「閣下。敵艦隊が後退し始めているようです。」
「ふむ。妙だな…。」
「やはりそう思われますか。」
「うむ、共和国軍最強と謳われた第1航空艦隊がこうもあっさり後退するとは…。何か策があるのか、それとも本当にただの戦力不足なのか…。だが敵戦力を過小評価するのは禁物だ。今最前線にいるのはどの艦かね?」
「小野寺艦長の指揮する【カツオノタタキ】であります。」
「では【カツオノタタキ】に連絡をしてくれたまえ。あまり不用意に敵艦を追いかけるな、とね。」
「了解しました。」
同時刻 イザカヤ帝国海軍 巡洋艦【カツオノタタキ】
「なんだよオイオイ。すっげー強えって聞いてたのに全然弱えじゃねーか。これなら楽勝だな。」
小野寺艦長はなおも敵艦隊を追撃していた。しかし…。
「オノD。艦隊司令から連絡が…!」
通信兵の風間が報告をし終わらないうちに艦内を大音響が襲った。
「どうしたんだ!?」
小野寺の問いに答えられる者はいなかった。
二三一五時 【レバニラ】艦橋
「閣下。【カツオノタタキ】が通信を絶ちました。おそらく撃沈されたものと思われます。」
「やはり罠だったか。」
宗介の報告に表情を曇らせる林水司令。そこへ各艦から次々と連絡が入ってくる。
『司令!謎の艦艇から攻撃を受けています!こちらも【タコアサ】と【マグロナットウ】が応戦していますが、火力が違いすぎます!至急増援を…』
『な、なんだあのでかいのは…!』
『司令!!指示を…!指示をおねがいします!』
二三四五時 【スイートポテト】艦橋
「大佐殿、【レッドロブスター】による攻撃が成功したようです。」
カリーニン少佐の報告にテッサは頷いた。
「さあ、今度はこちらの番です。」
【レッドロブスター】とは共和国軍の切り札であり、それまでの艦艇とは比較にならない程の火力を持っていた。
9月7日 〇〇三〇時 【レバニラ】艦橋
「完全にしてやられたな。それにしても何故気付かなかったのかね。偵察隊の報告書にはこのような艦艇のことは書いてなかったと思うのだが。」
「おそらく島の湾部に停泊していたのでしょう。それならば島の影になってレーダーには映りません。また、偵察機が見すごした可能性もあります。」
【レッドロブスター】の投入により、帝国軍は大混乱に陥っていた。そのとき林水司令はある決断を迫られていた。
つづく
あとがき
どもで~す。量産型ボン太くんでっす♪第1話にこれはフルメタっぽくない話です、と書きましたが、第2話では最早フルメタの原型すらとどめてません(汗
第3話が第1話のようなノリなのが唯一の救いでしょうか…。さて、実はこの話なんですが映画制作という設定を断念した後、「テッサとかなめが敵同士になり大戦争。戦争に勝って宗介を捕虜という名目で連れ去ろうとするテッサ。それを阻止するかなめ。そして遂に彼女達は艦隊を率いて最終決戦に挑む!」という内容のアクションラブコメ小説になる予定でしたが、ラブコメのラの字も出てくることなく終わってしまいました(汗
非常に遺憾であります。次回こそはラブコメを…(マテ
でわまた3話のあとがきにて。